リフォームでも新築でもお客様がいつも悩まれるのが床材です。
一般的に床材には木製のフローリングが使われることが多いのですが、実は他にも選択肢はたくさんあります。
例えばトイレや洗面所の床には水に強いクッションフロアーが貼っているお家も多いのではないでしょうか?適材適所で床材の使い分けを検討する事も大事です。
今回は木製フローリング以外の床材に焦点をあてて順番にお話したいと思います。
*木製のフローリング材について→こちら
1.住宅で使う床材の種類
2.各床材の特徴
3.リフォームでおすすめの床材
4.プロがおすすめする床材
5.まとめ
住宅で使う床材の種類
今回は木製フローリング以外の床材についてのお話となりますが、多々ある中で住宅の内装床材に使われる事のある床材はこれらになります。
①クッションフロアー
②塩ビフロアタイル
③塩ビ長尺シート
④カーペット
⑤タイルカーペット
⑥畳
⑦タイル・石材※異なるものですが今回はあえて一括りにしています。
各床材の特徴
フローリング以外にも住宅で良く使用する床材について簡単な紹介です。
クッションフロアー|
柔らかいシート状の床材で貼り替えも比較的簡単に出来る。木製フローリングや石貼りのような見た目など多種多様な見た目がプリントで表現されている。
【メリット】安い事に加え約2m幅までなら繫ぎ目なく貼る事が出来るので耐水性が高い。
【デメリット】熱に弱く柔らかい為、凹みやキズには弱い
【注意】角からめくれやすいので、角部分の処理に注意
塩ビフロアタイル|
樹脂製のタイル状シートで木彫、石調様々な色柄が選べる。硬く耐久性があり部分的な取り替えも可能。
【メリット】素材自体は水を吸わない、好みにとって様々な色柄がある
【デメリット】塩ビ樹脂の為、肌触りや質感は冷たい
【注意】鏡面仕上げタイプは擦り傷が目立つ
塩ビ長尺シート|
素材は塩ビ樹脂でクッションフロアーの様にシート状の床材。広い面積に貼るのに適している。
耐久性と高い耐水性を両立したい場合、つなぎ目なく施工したい場合にはおすすめ。
【メリット】高い耐久性と耐水性、耐汚性をもつ
【デメリット】費用が高め
【注意】フロアタイルと違い部分的な貼替が出来ないので貼替時は全面の貼替が必要
カーペット|
部屋一面にあつらえたカーペット仕上げ。古いコンクリートのマンションの洋室等で使用されていたが、近年はモダンなインテリアの住宅に使用される事もある。
【メリット】柔らかく、凹み傷などの心配がない。ある程度の吸音効果と断熱性も期待できる。
【デメリット】ゴミや埃を絡めやすく、水汚れに対処不可
【注意】一面敷のカーペットは交換が大変、水廻りには不向き
タイルカーペット|
フロアタイルの様に組み合わせて敷き込むカーペット。オフィス事務所の床材のイメージが強いが高級感、落ち着いた印象のタイルカーペットであれば住宅にもおすすめ。
【メリット】柔らかく、凹み傷などの心配がない。ある程度の吸音効果と断熱性も期待できる。
部分的に取替が可能。
【デメリット】ゴミや埃を絡めやすい
【注意】水廻りには不向き
畳|
日本古来の床材で直に座ったり寝転んだりするには最適な床材。最近は和室でなくても畳コーナーなどを設けたり、お手入れの楽な畳表材も選べる。
【メリット】床材の中では調湿効果が高く断熱性にも優れる
【デメリット】い草表面は傷みやすく、定期的な貼替えが必要
【注意】家具を置く部屋の床としては適さない
タイル・石材|
セメントや接着剤で貼合わせ、目地モルタルで隙間を埋める高級感のある材料
基本的に玄関や外部の土足部分に使う
【メリット】水や汚れに強く、耐摩耗性にも優れる。高級感がある。
【デメリット】冷たい質感、目地などの凹凸、費用が高くなる
【注意】硬い為、落下物によって割れることがある
リフォームでおすすめの床材
【水回りのリフォームにおすすめ】
最近はフロアタイルをおすすめする事が多いです。
つなぎ目がある分、耐水性でクションフロアーには多少劣るもののフロアタイル自体は耐水性があり硬い床材なのでより長持ちです。
また、クッションフロアーと違い現状が木製フローリングなどの場合でも上に重ねて施工する事ができる点もおすすめの理由です。
【畳のリニューアルにおすすめ】
建材畳という畳表がおすすめです。
特殊コート和紙やポリプロピレンで出来た畳表は摩耗にも強く汚れにも強いので長く使用頂けます。色もインテリアに合わせたカラーを選べる点もメリットです。
プロがおすすめする床材
お客様の目的や趣味嗜好によって適した床材は異なるのですが、ここではプロである私が自分が選ぶとしたら…という視点でおすすめの床材を紹介します。
フロアタイルとタイルカーペットがおすすめ
水廻りやリビングの一部のアクセントとしてフロアタイルがおすすめです。
塩ビではあるものの、商品選定に気を付ければ本物のタイルの様な高級感が費用を抑えつつ実現出来ます。
また、寝室や子供部屋など一部の部屋にはタイルカーペットを使うのも選択肢の一つかと思います。色や周囲のインテリアとの組み合わせによってはホテルライクで落ち着いた上品な空間が演出しやすいです。
いずれの床材も部分的に貼替が可能な点もおすすめのポイントです。
幾つか余分に注文をして置き残しておけばご自身でもメンテナンスが可能ですし、そもそもDIYなどでも好まれる床材ですので器用な方は簡易的な床貼りも出来る床材になります。
まとめ
いずれの床材も用途、目的によっておすすめ出来るポイントが変わってきます。
それぞれの特性を理解した上で予算と相談しながら選んで頂くとよいと思います。
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