住宅の水回りのリフォームのなかでも特にお客様を悩ませるのがキッチン。
なぜなら普段の生活でよく使い最も目立つ事、選べる組合せや選択肢が豊富な事が理由です。
新しいキッチン、どうせなら憧れのアレコレを詰め込みたいもの。
真剣に考えすぎて何が良いのか迷子になってしまう方も少なくありません。
今回はそんなキッチンの中でも使用感に大きく関わる機器に焦点をあてて以下の順番にお話したいと思います。
1.水栓について
2.コンロについて
3.食洗機について
4.まとめ
水栓について
浄水器の有無は好みが分かれますが、共通して人気が高いのはグースネックタイプの水栓です。
ガチョウの首のように湾曲した形の美しさが人気の秘訣のようです。
元々は海外メーカーのものに多いタイプでしたが近年は国産メーカーも優れた機能を
備えたグースネックタイプの水栓を発売しています。
グローエなどの海外メーカーの水栓はシンプルでスタイリッシュなものが多く
国産各メーカーのものは高性能な浄水機能やタッチレス水栓などの機能の選択肢が多いです。
水栓については以下の順で欲しい機能を絞って選ばれると良いでしょう。
①タッチレスセンサーの有無
②浄水器能の有無
③引き出し式のシャワーの有無
コンロについて
システムキッチン用のコンロはガス・IH共にビルトインコンロと呼ばれます。
一般的にコンロの取り付け用の穴がキッチンカウンターに開けられており、よほど特殊な
コンロでない限り大きさは統一規格となっています。
ガスにおいてはノーリツやリンナイなど、IHにおいてはパナソニックや日立などいずれも
国産メーカーが主流です。
海外メーカーではミーレやガゲナウなどがあり海外製ならではの特徴的なデザインが目を引きます。
キッチンのメーカー、シリーズによっては設置が出来ない物もある為注意が必要です。
また、お手入れのしやすさなど利便性においては国産メーカーに軍配があがります。
ガス・IH共にここだけは押さえておいて頂きたいポイントがありますのでご参考にしてください。
【ガスコンロの火力調整】
左右に動かすタイプと回すタイプがありますが後者がお勧めです。
調理中、不意に体が火力調整ノブに触れた時に回すタイプの方がズレにくい為、不慮の事故の防止につながります。
【グリルの種類】
ガス・IH共通でグリルがグリルプレートのタイプが調理もお手入れもしやすくおすすめです
食洗器について
食洗機は国産メーカーの引き出しタイプと海外メーカーのフロントオープンタイプの2つに分かれます。
最近ではSNSなどの影響もあり海外メーカーのフロントオープンタイプの人気が高くなってきました。
以下、国産メーカと海外メーカーの簡単な違いです。
【国産メーカー】
パナソニック、三菱、リンナイなどのメーカーがあり、幅45cmの引き出しタイプが主流です。
特徴とメリット・デメリット|
食器は上からの出し入れとなり浅型と深型の2種類の容量がある
機器がコンパクトな為、キッチンの収納面積が広くとれる
メンテナンス体制が整っており交換時も予算・機能共に幅広い選択肢がある
大きな食器や調理器具が入らない、まとめて洗うには容量が足りない事も
【海外メーカー】
ミーレ・ボッシュ・AEG・ガゲナウなど幅60cmのフロントオープンタイプが主流です。
特徴とメリット・デメリット|
大容量でパワフルな洗浄力が人気
フロントオープンの大きな扉は出し入れがしやすくデザインもスタイリッシュ
機械の正面が大きく開く構造のため漏水リスクが若干高い
交換時も幅60cmの価格の高い同等機器での交換になる点は考慮が必要
いずれのタイプもそれぞれに良さがあって便利な製品ですが水を使う機械である性質上、必ず何らかの劣化や故障の恐れがありメンテナンスが必要になります。
同じ機器でも国産メーカーと海外メーカーでは根本的な設計思想が違う事も理解した上で選択するべきです。
まとめ
キッチン本体の中でも換気扇レンジフードやコンロ、水栓や食洗機などの機器は使っていくうちに修理や交換が必要になります。
特に食洗機は他の機器に比べて交換時などに選択肢が絞られる為、最初にどの機器を選ぶか重要になります。
LIXILリフォームショップ木村工務店では数多くのお客様の対応実績を基にキッチン選びにおいても多面的なアドバイスでお手伝いさせて頂きます。