みなさんこんにちは
京田辺市 注文住宅 リフォーム の リクシルリフォームショップ 木村工務店 粟倉です。
梅雨が明けて7月になりましたね。いよいよ夏本番で今年は6月でもすごく暑かったのでこれからが少し心配です。
今年は6月から熱中症対策を強化する為に労働安全衛生規則が改正されました。
現場での働き方もこまめに休憩をとり水分の補給などを行いながら気を付けて作業をしていくようになります。
体調や安全に気を付けながらこれからも頑張って作業させていただきますね。
さて、それでは今回ご紹介させていただくのは、毎年何かしらの工事をご依頼いただくお客様のお家です。
今年は浴室のやり替えと和室の壁の塗り替えをご依頼いただいたのですが、工事の途中で珍しい工事を追加でご依頼いただいたのでご紹介させていただこうと思います。
玄関の上がり框と敷台に洗剤をこぼしてしまい、シミになってしまったのが気になっておられて何とかしたいとのご相談をいただきました。
最初はやり替えを検討されていたのですが、上がり框と敷台のみの交換はなかなか難しいので、今回は灰汁洗いをしてきれいにすることをおススメさせていただきました。
最近では純和風のお家が減ってきているので、灰汁洗いをすることが減ってきていたり、灰汁洗いを知らない方もいると思うのですが、工務店には洗い屋さんと呼ばれる職人・職方さんがおられます。
柱や梁・天井板などの無垢の木材や木製の建具・門などの汚れやシミなどをきれいに洗い流して元々の木材の綺麗な色に戻してくれます。
今回は框と敷台にシミが出来てしまったので、洗い屋さんの出番です。
まずは、表面に塗ってある塗料やワックスなど何が塗ってあるのかを確認し、表面に塗ってあるものを剥離していきます。
剥離をするときに余計な部分まで剥離しないように養生もしっかりしていきます。
今回は床と靴箱が木製で一緒に剥離しないように養生しています。
養生ができたら剥離をしていきます。
今回は塗料系のものが塗ってあったので剥離剤で塗料を剥離していきました。
剥離が終わったら一度ペーパーを当てて木材を整えていきます。洗いをする前にペーパーを当てるとよりきれいに仕上がるみたいです。
木材が綺麗に整ったら、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)で木部を刷毛やウエスなどを使いながら汚れを浮かして洗っていきます。
アルカリ性だけで洗うとアルカリ焼け(変色)を起こしてしまうので、酸でアルカリ性になったのを戻していきます。業界用語では「戻す」ではなく「抜き」というみたいです。
酸は硫酸をよく使っていたみたいですが、最近ではシュウ酸を使うみたいです。
この時に気を付けないといけないのがアルカリと酸を混ぜると有毒ガスが発生してしまいます。十分に気を付けて抜きを行います。
抜きが終わったらペーパーを当てて、木材が毛羽立ったのを整えていきます。
抜きが終わったタイミングでハイターなどで漂白をすることもあるみたいです。漂白をするとより白い感じに仕上がるみたいですよ。
灰汁洗いが終わったらしっかり乾燥させてから仕上げに入ります。
灰汁洗いをして、ペーパーを当てて整えたら終わりでもいいのですが、汚れが付きやすい所や外部などは仕上げに木材をコーティングしたりします。
外部では防水シリコン系の塗料や防腐塗料を塗ったりするのですが、今回は水性のニスを塗って仕上げていきました。
木部に塗料やニスなどを塗ると表面が毛羽立ってくるので途中でペーパーを当てながら、何度か繰り返して仕上げていきました。
ちなみに今回は玄関や内装の雰囲気とかも考えてクリアニスの前に着色ニスを塗って色味を玄関の雰囲気に合わせて仕上げてますよ。
洗剤のシミもきれいに取れて色味も明るい感じに仕上がったのでいい感じですね。
灰汁洗いをすると黒ずんでしまった木材もきれいな色に戻るので皆さんもどうですか?
びっくりするぐらいきれいになりますよ!
木部の汚れやシミ等気になることがあればお気軽にご相談くださいね。
それでは今回はこの辺で
京田辺市 注文住宅 リフォーム の リクシルリフォームショップ 木村工務店 粟倉でした。